IYE~藤井流星~
(最初に、流星くんは結婚してて、新婚ホヤホヤですが、彼女は独身という設定でやっております。)
流星くんは夕方までお仕事で、彼女は休日が休みのお仕事してて、たまたまお休みの日のそんな火曜日。
流星くんの仕事が早く終わったため、彼女に連絡をとったところ
流星「暇してる?」
っとあっさりしたLINEがきた。
彼女「暇してるけど、どうしたの?」
っと聞くと、
流星「今から会いたい。」
ってまたまたちょっと素っ気ない感じのLINEが…
1週間ぐらい会えてなかったのに、なんて彼女は思ってた。
~30分後~
おしゃれないつものカフェで待ち合わせ。
いつも流星くんはブラックコーヒー。
彼女はアイスココア。
でも、今日はなんとなく流星くんの態度も素っ気ない感じだったなって思ってちょっと気を引くために「私もそれで」っと微笑みながら同じブラックコーヒー頼んでみた。
それから彼女はこの会えてなかった1週間を流星くんにこれでもかと喋りまくった。
そして、カフェを出て、流星くんが取ってくれてたホテルへ向かうことにした。
その道中もいっぱい、いっぱい喋って子供かのように喋り倒してたら、流星くんが彼女の頑張って喋ってる姿にくすっと笑って、大きなその胸の中にぐっと引き寄せられ耳元で、「嘘つきめ」っと言われて、ちょっと涙しそうになった。
~ホテル~
「もう何も言わないでいいよ。」って流星くんが優しい声で、言ってくれたことにより彼女の涙は溢れ出した。
でも、せっかく1週間ぶりに会えたのに泣いてばっかりは嫌だと彼女は一生懸命笑顔を作った。その姿を見て流星くんこの笑顔は誰にも見せたくない、俺だけにずっと見せてて欲しいって思った。
そんなとき流星くんの電話が鳴った。
もちろんお相手は流星くんの奥さんで、「終電までには帰る」と伝えた。
その間静かにしていた彼女を見ると、ちょっと不機嫌そうな顔をしてスマホをいじってた。
その姿さえ、愛おしいすぎて続きをしたくて、
流星くんが「続きする??」
って聞くと
とびっきりの笑顔で
彼女「する!!!」
って嬉しそうな顔で答えた。
2人で夜を過ごした。
その間いろいろ考えることがあった。
(流星くんの気持ち)
彼女と外を出る時は1人の友達として、付き合っていかなければいけない。だんだんその友達のフリが上手くなっていくことに、どこか寂しさも感じるし、彼女のことを愛してるにも関わらず、自分の本当の気持ちを言うことができないのが辛い。
そうこうしている間に終電の時間になってしまった。
彼女を駅まで送った。
電車がきたので彼女が振り返りざまそっと笑った。
本当は「どこにも行かないで」って言いたかったけど、その言葉を静かに飲み込んで、
「またいつか」って言葉に変えて、
最終電車に乗り込む、彼女の背中を寂しく見ていた。
~数日後~
また流星くんの取ったホテルで夜を過ごした。
流星くんは彼女を見るうちに彼女の瞳に、彼女自体に堕ちて、彼女に恋をしていく。この気持ちは止められないし、止めたくない。毎日、毎日休むことなく彼女への愛が溢れ出してくる。
気持ちが止められなくて、激しくなるけど、何も聞かないで欲しい。この時間を誰にも邪魔されたくない。彼女を愛せば愛すほど自分が自分じゃなくなっていく。
彼女も彼女でのってきて、2人で肌を重ねながら彼女が流星くんの首に残すルージュを流星くんは全力で受け入れる。
でも、それぐらいしかできなくて彼女がたまたまみた流星くんの左の薬指にはキラリと光るものがくっきりと瞳の中に映っていた。
結局どっちも悲しくて、いつも通り2人は悲しく別れることしかできない日々。